コラーゲンの種類
2004年までに、ヒトのコラーゲン蛋白質は30種類以上あることが報告されています。
I型コラーゲン(線維性コラーゲン)最も大量に存在するコラーゲンで、骨に大量に含まれ骨の弾力性を持たせるのに働いています。皮膚の真皮にも非常に多く、皮膚の強さを生み出す働きがあります。 |
II型コラーゲン(線維性コラーゲ)軟骨に主に含まれているコラーゲンで、眼球の硝子体液の成分でもあります。3本のα1(II型)鎖から構成されています。 |
III型コラーゲン(線維性コラーゲン)I型コラーゲンと同じ組織に共存するケースが多々見受けられます。コラーゲン線維とは別の、細網線維(さいもうせんい)と呼ばれる細い網目状の構造を形成し、細胞などの足場を作っています。 創傷治癒過程の初期段階で増殖し、やがてT型コラーゲンに置き換わる事で治癒が進むといわれています。 |
IV型コラーゲン(非線維性コラーゲン)基底膜に多く含まれており、平面的な網目状のネットワークを形成し、基底膜の構造を支えていると考えられています。 基底膜はすべての上皮組織の裏打ち構造で、上皮細胞の足場になります。 |
V型コラーゲン(線維性コラーゲン)I型コラーゲン、III型コラーゲンの含まれている組織に、少量含まれています。α1(V型)鎖、α2(V型)鎖、α3(V型)鎖が様々な割合で混合した三量体の混合物です。 |
VI型コラーゲン(非線維性コラーゲン)VI型コラーゲンはα鎖が2本逆向きに会合したものが2つ集まった四量体を形成しています。細線維(マイクロフィブリル)の成分です。細線維は、コラーゲン細線維とは別の線維状構造で、直径13 nm程度で細胞外基質に存在します。 |
VII型コラーゲン(非線維性コラーゲン)IV型コラーゲン同様、基底膜の構成成分です。三量体を形成します。 |
VIII型コラーゲン(非線維性コラーゲン)血管内皮細胞などが造られています。また盛んに形態形成が起こっている組織で多くつくられています。 |
コラーゲンの分類
コラーゲンの分類ですが、動物性、植物性、海洋性と種類あります。
コラーゲンとは、生物全てがもっている繊維のことといえます。
動物性コラーゲンは、牛や豚、鶏から抽出され、分子量も30万〜40万と大きいのが特徴の一つです。
狂牛病など安全性の問題により、骨や皮を原料とするため、カルシウムや脂質の混入が考えられます。 消化吸収の面でも効率が悪く、塗布用には良いのですが飲用には不向きであると言われています。
海洋性コラーゲンは、魚から抽出されたコラーゲンで、分子量も10万程度と動物性コラーゲンと比べると小さくなっています。
そのため、海洋性コラーゲンは、肌に浸透しやすいコラーゲンといえます。
分子量の小さいものから、やや大きいものまで含まれており、肌への浸透度合いも深いものから浅いものまでバランスよく含んでいます。
皮膚の真皮へコラーゲンを充分に行き渡らせながらも、一部は表皮に留まり保湿性を保つことが可能です。
植物性コラーゲンは、植物の細胞壁に存在する糖タンパク質です。
植物から抽出したエキスで安全性と機能性を兼ね備えた新しいコラーゲンが、ハリと弾力のある若々しいお肌へと導きます。
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Last update:2022/8/30